花束を作るあなたの心には 水脈があり溶けゆく絵の具
ぼんやりと 縁まで満ちたマグカップ 教えてよ飼い鳥のあとさき
春になることは別れと告げられず 幼なじみと川を見ていた
新品の靴が馴染んだ冬の今 わたしが走るなら誰のため?
坂があるせいで少しのさぼり癖 だれが楽しい学校だろう
停電になり 静けさが保たれた教室は 狭い水槽のよう
夜更かしの時間に書いている日記 愛とか恋は少し大げさ
今がいちばんの白色 摘んですぐ 花かんむりの先に繋いで
花束をかかえて降りる 階段は いつもより急だけど うれしい
飼い犬の引っ張り癖に 着いていき 映画みたいな桜の道へ
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